Q&A

科学編

Q1.雷は夏に多い?

A. 一般的には、夏の7〜9月頃に集中することが多いようです。
ただし、11月〜3月頃に日本海側では冬季雷と呼ばれる、世界にもまれな雷がよく発生します。

Q2.下から空に向かう雷もあるって本当?

A. 雷は必ずしも空から落ちてくるとは限りません。非常に高い建物や木があると、逆に空へ向かって放電する事もあります。
この現象は冬季雷に多く、雲が低いので、高い建物に限らず、このような現象が起こりやすいようです。

Q3.飛行機に落雷しても大丈夫?

A. 飛行機は落雷に遭っても安全な設計が施されています。飛行機の機体は金属で囲まれ、その内部の空間では外部の電気の影響を受けないという特性をもっています。そのため、飛行機に雷が落ちても、雷の電流は金属部分を通して空気中に流れ去ってしまい、機内の乗客は安全です。

Q4.雷の接近は予知できる?

A. 雷発生を検知する機器などがあるので、そのような機器を使用することによって雷の予測は可能です。
AMラジオを聞いている際に落雷があったら、「ガリッ ガリッ」などの音が鳴るので、雷の発生を知ることができます。(FMラジオでは聞こえません。)

Q5.雷は何かに利用することも考えられるの?

A. 雷の電気を貯めることは、現在の技術ではまだ確立できておりません。しかし、雷の電気をまったく有効活用できていない訳ではありません。
雷が多い年は稲などの農作物やキノコがよく育つと言われており、近年では、人工的に雷を模擬した電気を発生させて、キノコを育てる研究も行われています。

Q6.宇宙に雷はあるの?

A. YES 地球以外にも金星や木星など他の惑星で雷が発生している可能性があることが近年分かってきました。また、地球においても、雷雲上空で宇宙に向かって発光するスプライトという現象があります。スプライトとは高度40kmから90kmの範囲に発生する瞬間的な発光現象で、地上付近で発生した雷と連動して発生します。スプライトのほかにも、ブルージェット、エルブスと呼ばれる発光現象があります。

安全編

Q1.貴金属製のアクセサリーを身につけている人には雷が落ちやすい?

A. めがね・時計・ネックレスなど、小さな金属物であれば身につけていても、つけていなくても落雷の危険性は変わりません。
雷は高いところに落ちやすいので、2人が並んで歩き1人が傘をさしている場合、普通は電気を通さないプラスチックや木などの柄がついていたとしても、基本的には傘をさしている方に落雷します。

Q2.「ゴロゴロ」と雷がなれば落雷の可能性があるの?

A. 雷鳴が聞こえれば、落雷の可能性があります。例えば「ピカッ」と光った後、10秒ほど経ってからゴロゴロと聞こえた場合、落雷地点までの距離は、340m/秒(音速)×10(秒)=3400mとなります。「まだ3km以上も先だから大丈夫」ではありません。直径が5kmも6kmもある雷雲の下は、どこに落雷してもおかしくない状態になっています。

Q3.雷が鳴っている時にゴルフクラブを振りかざすと危険?

A. 雷は高いところに落ちやすい性質があるので、雷が鳴っているときに、長いもの(特に金属製のもの)を振りかざして持つことは、大変危険な行為です。ゴロゴロと聞こえたら、ゴルフクラブや釣り竿、傘など、自分の身長より高くなるものは持たないようにしましょう。

Q4.雷が鳴っている時に車の中に入ると安全?

A. 自動車、電車のような金属で囲まれた乗り物の内部は、雷が落ちても雷が乗り物表面の金属を伝って大地に流れるため、中にいれば安全です。ただし、金属部分には触れず、できる限り乗り物の中心にいるようにしましょう。

Q5.雷が鳴っている時におへそを隠すと安全?

A. NO 昔から雷様はおへそをねらうという言い伝えがありますが、実際は建物の中に入ることが一番安全です。雷が鳴っている時は低い姿勢をとったほうが安全なので、ある意味正解でもあります。

Q6.レインコートやゴム製の長靴を身につけていると雷を防げるの?

A. NO ゴム製品を身につけていても雷は防げません。雷の電圧は極端に高く、通常は電気を通しにくいゴム製品でも、雷の高い電圧では電気を通してしまいます。(これを絶縁破壊といいます。)

Q7.雷が鳴ったら、高い木の下に逃げるけど、本当に安全なの?

A. NO 雷が鳴っているときに高い木の下に入ると、もしその木に落雷した場合、木から人体に向かって雷が飛びうつってくるため、とても危険です。これを「側撃雷」といいます。木の側から3〜4mは離れて姿勢を低くして下さい。安全なのは、建物の中や自動車の中などに避難することです。

Q8.軒先での雨宿りは安全?

A. NO 雨が降り始めると近くの軒先で雨宿りをしがちですが、雷は物体の表面を多く流れる性質があり、家の屋根に落ちた場合は屋根から外壁に向かって流れます。木の下に逃げ込むのと同様に、家の外側にあたる軒先に避難することは危険です。

家庭対策編

Q1.雷対策は避雷針があれば十分?

A. 避雷針は雷から建物や人を保護するためのものなので、建物の中にある機器を保護することはできません。機器を雷から守るためには避雷器が必要です。

Q2.避雷針は全ての建物に設置しないといけないの?

A. 避雷針の設置は地上20m以上の建物や化学工場などの危険物を扱う建物に義務づけられています(建築基準法 第33条)。しかし、それ以外の一般施設には設置義務は特にありません。

Q3.雷の影響で電気製品は壊れるの?

A. YES 直接雷が落ちなくても、近くに落雷があると、電線や地下に埋まっている配管などを伝って、雷が家の中へ侵入します。この際に、テレビや、電話、パソコンなどのコンセントから雷が侵入し、壊れることがあります。これを「誘導雷」といいます。また、電源線以外の、電話線やアンテナ線などから侵入してくる事もあります。

Q4.雷から色々な家電製品を守る事はできるの?

A. YES 避雷器と呼ばれる製品があり、電源部や守りたい機器の手前へ避雷器を設置することにより、機器を保護する事が可能です。電源線、通信線からの雷が侵入すると、瞬時に動作し、雷を地面など、他の場所へ逃がす事が出来ます。それにより、雷の電気は機器に流れることはありません。

Q5.どこから雷は侵入するの?

A. 雷の侵入経路として、主に4つあげられます。
・電源線(コンセントなど)
・通信線(電話回線やケーブルテレビ、インターネットの回線など)
・アンテナ(テレビアンテナなど)
・接地線(アース線など)
これらの侵入経路から雷が家に入りこんできます。それぞれの侵入経路に対して適切な避雷器を取り付けることで機器を守ることができます。

Q6.どういう機器が被害に遭いやすいの?

A. 被害に遭いやすい機器としては、FAXや電話機、インターネットなど、雷の侵入経路が2つ以上ある機器が被害に受けやすいと言えます。また、屋外にある機器(たとえばインターホンや太陽光発電など)も雷の被害に遭いやすいでしょう。

Q7.具体的にどのように対策すればよいの?

A. 電源タップなど簡易的なものであればご自身で対応が可能です。コンセントにつなぐだけで対策が可能となります。住宅用分電盤の避雷器も購入は可能ですが、設置するには電気工事士の資格が必要です。通信販売をご希望の方はこちらへ

Q8.もし雷が原因で家電製品が壊れたら?

A. 一般的に建物自体の雷被害は火災保険で補償されます。しかし、建物内の家電製品が雷で壊れた場合などは、火災保険の家財を対象とした保険に加入していなければ補償はされません。(保険会社、保険内容によって補償内容が異なりますので、詳しくは保険会社にご確認下さい。)

Q9.太陽光発電を検討しているが、雷被害はあるの?

A. 太陽光発電は屋外に設備があるので、雷の影響を受けやすいと言えます。NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の調査報告でも、年間の雷被害発生率は約1〜2%とあります。また、避雷器の設置については設置工事業者にご相談下さい。